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2022.08.08

健康づくり

舌診~舌を見て未病を捉える~9 紫舌 後編

食事面では血液サラサラで血行をよくするものをおすすめします。酢や梅干し、柑橘類などのクエン酸や、アジ、サンマ、サバ、イワシなどの青魚に含まれるDHAやEPA、納豆やたまねぎなど積極的に摂るとよいでしょう。逆に天ぷらやフライ、ポテトチップなどの揚げ物、動物性の肉や油を摂りすぎると血流を悪くするのでほどほどにしてください。

生活面ではウォーキングやランニングなど軽い運動をしたり、足つぼマッサージ(つぼ図がありますので担当の配置員にお聞きください)で、半身浴などぬるめのお湯でゆっくりとつかって体を温めるのがよいでしょう。
     

漢方薬、漢方素材では血液の循環を良くすることが重要ですので、瘀血(血の滞り)を改善する人参生薬や血液の汚れを掃除する動物性酵素、血液のろ過機能を整える腎活系漢方などをおすすめします。ホルモンバランスの乱れがあるような場合では婦人科系漢方薬が合う場合もあります。紫舌の方は同時に舌下脈絡も濃い色の場合が多く、そちらと近い方剤になります。

まだまだ猛暑の日が続きます。水分補給はもちろん大切ですが、冷房や冷たい物であまり体を冷やし過ぎないようにして、夏でもしっかり食事して体力をつけて胃腸を壊さないようお過ごしください。夏の生活の仕方で秋以降の体のバテ方も変わりますので心がけてみてくださいね。
     

今回でひと通り舌診の紹介の方は終わりになります。ご覧になられた方が一人でも自分の体に関心をもって、体の声に耳を傾け、体調の変化に早く気付いて、健康寿命を伸ばして頂ければこれほど嬉しいことはありません。もし漢方や東洋医学の話を聞いてみたいと言う方はいつでもお手伝いさせて頂きますので、担当の配置員にお声がけ下さい。
    

さあ皆さん、自分の舌、家族の舌を見る習慣、今日から始めましょう!!