はじめての方へ

置き薬の精神を大切に

「置き薬」はその便利さから現在も多く引き継がれています。また今後の高齢化社会を見据え、再評価されてきています。私たちはその精神に則り、お客様一人ひとりと向き合いながら、生活改善のご相談や、お客様の症状に最適なお薬をご家庭にお届けしています。

漢方って何?

漢方とは

中国で生まれた医学が日本に伝わり、日本の風土や日本人の体質に合わせて独自に発展した伝統医学が「漢方」です。
漢方には『こころと身体はひとつ』という大切な考え方があり、病名ではなく、心と身体の"状態"をみて、生活習慣の見直しや漢方薬を服用します。身体が元気になれば、心も元気になるという点が注目され、子どもの夜泣きやストレスの解消にも活用されています。

なぜ漢方を使うの?

病院で行う検査や治療は、病気を見つけたり症状を薬で抑えることが得意です。一方、漢方は人に元々備わっている自然治癒力を高めて身体を正常な状態にするためのものです。
まずは病気になりにくい身体づくりをして、必要な時に病院に行く。両方の良い所を取り入れ、足りない部分を補う総合的な医療が求められています。
そのためには、病気にはなっていないけど身体に不調がある「未病」と言われる段階で、身体のサインを見逃さず早めに対処することが大切です。症状と体質がわかればその日から始めることができる漢方で、身体の状態を元に戻すことが健康への近道と考えています。

置き薬のこと

置き薬の歴史

日本最初の薬草採取の記録が日本書紀に記されている奈良県宇陀市。奈良では1400年の昔より薬猟と呼ばれる薬草等の採取が行われ、「薬の町」と表現される地域が数多くあります。奈良の置き薬は江戸中期頃、高取地域から奉行の許可を得て置き薬として各地を行商して歩くようになった所から始まったと言われています。
奈良県には現在も50以上の製薬会社があり、葛根(くず)や大和当帰などの薬種栽培が盛んに行われています。

先用後利の考え方

置き薬の大きな特徴は、薬を使った分だけ後からお金を回収するという仕組みです。必要な時にすぐに使えるよう「用を先に利を後にせよ」という精神のもと、江戸時代には各地で行われ、行商人は「商いの信用」「くすりの信用」「人の信用」という信用三本柱という信念のもと、薬や病気の相談にのるだけでなく、行く先々で人を楽しませたり各地の情報を伝え歩き、庶民の信頼を得ることとなりました。

置き薬の流れ

  • 1 生活習慣やお悩みの症状をお伺いした上で、専用の薬箱をご自宅に配置いたします。
  • 2 定期的に訪問しお薬の状況の確認します。ご使用された分の料金を頂きます。
  • 3 体調や症状の変化をお伺いし、最適なお薬を準備、入替えいたします。

先用後利にはお互いの信用が不可欠です。なかがわ漢方はお客様のお話しをしっかりと伺い、私たちの経験と専門の知識でその人に見合った改善のアドバイスをいたします。
ちょっとした身体の不調や悩み事のご相談だけでも結構です。一方通行ではなく、お客様と一緒に考えて健康づくりのお手伝いをいたします。

よくある質問

漢方薬について

植物やキノコなどの生薬に含まれるビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養素が胃腸で消化されることによって、身体に作用すると言われています。その時の身体の健康状態に応じて薬効が変化し、常に最適なバランスを保ってくれます。

風邪薬や、こむら返りの薬などの即効性があるものから、体質改善や万病予防の保健薬まで、いろいろな薬があります。万病を予防しながら安心して長く続けられる、それが漢方薬の良いところです。医薬の理想は病気の予防です。

薬やサプリメントと漢方薬の飲み合わせはまず問題ありません。
薬の副作用を緩和する作用もあります。専門の知識を持った担当者が対応しますのでお気軽にお尋ねください。

心の問題にも漢方薬はとても効果的です。体調が良くなれば、おのずと心も変わります。「心と身体はひとつ」漢方の考え方です。

お客様の体質・環境・生活習慣によって漢方薬をお勧めします。状況に応じて、変える・足す・減らすなど、お客様との共同作業です。今そこにある悩みから、予防までお手伝いします。「薬を選ぶのも寿命のうち」と言われています。

「異病同治」といって一つの漢方薬で様々な不調が改善した事例がたくさんあります。
例1)免疫力アップしたことで水虫が治った。
例2)血流が改善したことで痔が治った。
例3)治癒力がアップしたことで歯槽膿漏が治った。
例4)皮膚の新陳代謝が改善したことでかかとのひび割れが治った
・・・などなど。”身体を治す”漢方ならではの嬉しい「おまけ」です。
※効果には個人差があります。

動物にも使える漢方薬はあります。酪農家の方は牛に漢方薬を与えています。ヘルニア・咳・息切れ・お腹の不調や毛ツヤ改善など、様々な事例があります。

販売について

いただくのはご使用されたお薬の料金だけです。
薬箱の設置・交換、また保証金といった費用は一切必要ありません。

担当者の訪問時に、ご使用されたお薬の分の代金をいただいております。
クレジットカードのご利用、引き落としはお取り扱いしておりません。
その他ご希望がありましたら担当者までご相談ください。

担当者の訪問は無料です。体調のこと、お薬のことでご相談がありましたらお気軽にご相談ください。

点検だけでしたら数分で終わります。家事などでお忙しいときは、薬箱だけ出していただければ大丈夫です。お時間のある時、ご相談のある時には声をかけてください。

私たちは何よりお客様とのふれあいを大切にしています。
ご利用が無くても、健康に関する質問やご相談など何でもお話しいただけると嬉しいです。
ちょっとしたことでも、将来の健康づくりの役に立つことはたくさんあります。