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2022.07.25

健康づくり

舌診~舌を見て未病を捉える~9 紫舌 前編

今年の7月は梅雨の戻りを感じるような日が多かったですが、最近になりようやく夏らしい気候になって来たように思います。気温が上がり汗を沢山かくと水分やミネラル分が汗とともに出てしまうので血液が濃くなり流れにくくなってしまいます。そのため全身に血液を送る心臓には大きな負担がかかります。今回は血流が悪い時によくみられる紫舌👅(しぜつ)についてお話していきます。

紫舌とは舌が全体に紫色をしており、体が冷えていて血行が悪い時にみられることが多いです。色は淡い紫から深い紫まで幅はありますが、一般的には色が濃い方が症状は重いとされています。このタイプは体の巡りがよくないので循環器系の疾患(高血圧、狭心症、不整脈など)や血栓症、肝臓の病気などに注意が必要です。女性では婦人科系の病気の心配もあります。

紫舌でも赤みがある紫の場合は熱が体にこもっている場合があり、舌の乾きが進んでいたら血糖値や脂質などの状態には注意してください。青みのある紫の場合には体が冷えており、胃腸が弱っていることがあります。体温が下がり感染症などにも罹りやすいので予防が必要です。

後編に続く