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2022.04.03

健康づくり

舌診~舌を見て未病を捉える~8 後編 白苔

 食事面では不規則な食生活、早食い、食べ過ぎ、飲みすぎ、体を冷やす飲食を控えることが重要です。腹八分目を意識して箸置きをおくなどしてゆっくりよく噛んで食事するように心がけましょう。食材は体を温めるショウガやカボチャ、ゴボウ、大根などの根菜を摂り、紅茶、ほうじ茶などの発酵させた飲み物がおすすめです。コーヒーや緑茶などは飲み過ぎると体を冷やしますので控えてください。感染症にかかって炎症が進んでいるような時は、夏野菜などの体を冷ますものと体を温めるものを合わせて摂り、体を冷やし過ぎないようにしましょう。

 生活面では規則正しい生活を心がけ、ウオーキングやランニングなど適度な運動で体の湿(余分な水分)を発散したり、とくに足裏や腎活マッサージ、入浴法などおすすめですので、気になる方は担当の配置員にお尋ねください。

 漢方薬の養生は、風邪の引き始めの症状があれば葛根湯などの体を温め炎症を抑えるものや解毒作用のある漢方薬などがおすすめです。基本的に冷えがあり胃腸機能の低下が伺えることが多いので、温めたり自律神経の調整をしてくれるオウレン、オウバク、コウボクなどの生薬を含む胃腸薬がおすすめです。冷えに加え水っぽく湿り気が強い苔の場合は、温めたり水分の調節をする補腎薬(腎臓を補う)も良いでしょう。

 人の体温は36度5分~36度8分程あると免疫力が高い状態と言われておりますが、1度下がると免疫力は30%、代謝は12%下がると言われています。とくに胃腸機能が低下している方は低体温の方も多いですので、日頃から鏡の前で舌の表情も見て、白い日が続くようでしたら胃腸を冷やさないような生活を心がけてください。

次回は紫舌についてお話したいと思います。