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2022.03.12

健康づくり

舌診~舌を見て未病を捉える~8 前編

 今年の冬は気温の上下も激しく寒い日も多かったですが、ようやく春の陽気になってきたように思います。動きが少ない分蓄えるものも多いですので、体調に変化が出てくる方も多いですし、舌にも変化が見られることが多いです。今回は👅白苔についてお話していきたいと思います。

白苔とは舌の表面の苔が白い状態のことを言いますが、苔の厚みや湿り気で見立ても違います。うっすらと白い苔がついているのは、とくに悪い状態ではなく健康なことが多いです。舌自体の色も重要です。赤過ぎたり、薄過ぎたりということはなく、ピンク色(淡紅舌)であれば理想です。白くて水分を含み湿り気がある場合は体の冷えがあります。寒気や鼻水、くしゃみなどが伴う場合は風邪のひき始めかもしれません。その状態が進行して厚くべったりした白い苔がある場合は胃腸の消化吸収が弱っている時に多く見られます。このような方は体の冷えがより進んでいることも多く低体温に繋がりますので、免疫力が落ちて感染症やガンなどが進む原因にもなりますので注意してください。白くて乾燥している場合はすでに風邪やインフルエンザなどの感染症が進行していることも多く、喉の痛みや咳などの炎症が進んでいる状態にあるかもしれません。

後編に続く