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2022.11.13

漢方のこと

現場レポート No.4 「継続は力なり」

先日、漢方薬を長期間にわたり飲んで頂いているお客様の事例で、大変驚いた事がありましたので、報告いたします。

その方は10年ほど前に脳梗塞で倒れた80代の女性で、再発防止に血栓を予防すると言われている漢方薬をお薦めしました。脳梗塞は再発が特に多いと言われている病気で、右半身に軽い麻痺があり、リハビリも大変苦労されていましたが、漢方薬を飲み始めた所、経過も順調との事でした。舌のもつれは無く、言葉は問題ありませんでした。
その後、約10年間にわたり漢方薬を継続されて、再発もなく元気に過ごされてきました。

そんなある日、女性から「家の事情で漢方薬を休みます」と連絡があり約3ヶ月服用を中止されていました。その後、薬箱の点検に伺ったところ、右足の運びが以前より悪化されていました。そのうえ舌のもつれもあり、ラ行の言葉が上手く発音できない状態でした。大変驚いた私がお客様に尋ねると、漢方薬を止めてから徐々に調子が悪くなられたとの事でした。
「やはり漢方薬を続けたほうが良いのではないですか」とお尋ねしたところ「私もそう思う」とのお言葉でしたので、再度漢方薬を配置させて頂きました。
  
 漢方薬には服用してすぐに効果が現れる物から、ある程度続けて体質を変えるもの、病気の予防に長期間飲み続ける物など様々な種類があります。
今回の例は約10年にわたり服用されていた為、少し気の緩みが生じてしまったようです。私自身も数種類の漢方薬を長年飲んでいますが、今回の件で改めて「継続は力なり」と教えていただいた例となりました。