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2021.01.24

漢方のこと

現場レポート No.3「腎」前編

最近、私のお客様の中でも元気で健康そうな方が、大病で急に入院されたりした事例が続いたので、書いてみます。
今回の事例の共通点は、 病気の前兆が特に無く、ご本人だけでなく家族の方々も驚かれたという事と、意外にも腎臓が深く関わっていたと言う事です。腎臓がくたびれた状態のことを、腎虚と言います。
  

事例① 60代の女性:普段から身体の痛みや不調もほとんど無く、一般健診でも全く問題が無い方であったが、突然の心不全で救急搬送され、危うく命を落とすところであった。病院で詳しく検査した結果、特に異常も無く原因は不明であったが、心臓や肺の周辺に少し水が溜まっていて、腎臓機能の数値も少し問題が見られた。

解説:一般健診の血液検査では、腎臓機能の項目が無い場合が多く、自覚症状も単なる老化現象と勘違いしがちです。腎虚になると身体の水分調整がうまくいかず、脚や身体・脳に余分な水が溜まり、重大な病気につながります。また、血液検査の結果に現れるのは、腎臓機能が半分の50%を切ったころとなります。

つづく