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2020.05.24

腎活のこと

腎活のこと No.2

◎身体の中の電解質(ミネラル)を調整 ※その2 カルシウム

今回は主に腎臓が調整しているミネラルのひとつ、カルシウムについて考えてみます。
身体の中のカルシウムは、99%が骨に蓄えられていますが、細胞(特に筋肉細胞)や血液中(0.1%)にもあります。 カルシウムは以下の働きや過程に不可欠です。
①歯や骨の材料となる。
②筋肉の収縮に不可欠 ※心筋(心拍リズム)の機能にも影響
③血液の凝固(出血を止める)
④イライラやストレスなどを静め神経を安定
⑤体内のイオンバランスを維持する

前回のリンと同じで、カルシウムも多すぎても少なくても様々な問題が生じます。
・低カルシウム:骨密度の減少や歯がもろくなる、足がつる(こむら返り)、物忘れ、不整脈、イライラなど。
・高カルシウム:腎機能低下、多尿頻尿、便秘、食欲不振、吐き気、意識がボーっとする、骨からカルシウムを奪うなど。
身体の中のカルシウム濃度は摂取量だけでは無く、腎臓機能・副甲状腺ホルモン・ビタミンD・リン濃度が複雑に影響し合って、厳密に調整されています。

人は年齢とともに骨密度が低下しますが、カルシウムやビタミンDを大量に摂ると腎臓に負担が掛かりますし、腎臓がビタミンDを活性化しないと骨にはなりません。
また、乳製品や小魚類はカルシウムも多いですが、リンの含量も非常に多いので、摂りすぎると逆に体内のカルシウムが低下したり、動脈硬化を促進するため注意が必要です。

そこで腎活をお薦めします。腎活には食事・体操・ツボ手当・漢方薬などがありますが、中でも補腎薬と呼ばれる腎臓を助け、守る漢方薬がお薦めです。漢方薬にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていますから、毎日の食事で不足しがちな栄養素を摂れ、腎活が手軽に始められて一石二鳥です。あとは腎臓が身体全体の調和を保ってくれます。