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2020.04.26

腎活のこと

腎活のこと No.1

◎身体の中の電解質(ミネラル)を調整 ※その1 リン

私たちがお客様と一緒に健康について考える時、特に重要視している所は腎臓です。漢方・東洋医学でも、子供さんの成長や発育、各種ホルモンの分泌、老化現象などに深く関わっていると考えられています。今回は腎臓が調整している電解質の中でも、寿命を左右すると言われているリンについて考えてみます。 

身体の中の電解質には、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンなどがありますが、腎臓はこれらの電解質の濃度を厳密に調整し、血液を弱アルカリ性に保っています。哺乳動物では、リンの濃度が低いほど寿命が長くなります。例えばネズミは3年しか生きないが人間は75年生きる、これはネズミの血中リン酸濃度が人間の2倍あるためで、リンが老化を加速するのです。しかし少なすぎても問題が起きる大切なミネラル成分です。

・リン濃度が高くなると(高リン血症)
①骨からカルシウムが溶け出し、骨粗しょう症になる。
②リンとカルシウムが結合し、血管内で結晶化して重度の動脈硬化を起こす。
③結晶は皮膚でも形成され、激しいかゆみを生ずる。

・リンが少なくなると(低リン血症)
①骨の軟化症、骨の痛み、病的骨折。
②筋力低下、筋肉の麻痺、横紋筋融解症(筋肉が溶ける)。
③不整脈。甲状腺亢進症。

腎臓は尿を作る過程で、他のあらゆる臓器からメッセージを受けとり、リンの排出・再吸収を24時間休みなく行っています。お客様の健康と漢方に取り組んで数十年となる私たちですが、様々な経験と事例からみても、間違いなく『健康の要(かなめ)は腎にあり』と確信しています。皆さんも腎臓に目を向けて腎活をはじめませんか?

腎臓を守ることが、命を守ることです。