2021.05.05
腎活のこと
腎活のこと No.4 「過活動膀胱」①
今回は、頻尿や失禁の原因の一つである過活動膀胱について、考えてみます。
以前、中日新聞に名古屋市立大学の研究チームが、過活動膀胱を招くタンパク質を特定したとの記事がありましたので、参考にしています。
過活動膀胱は、膀胱が自分の意思とは関係なく収縮したり過敏になったりして、急でこらえ切れない尿意を伴い、日中8回以上の頻尿や失禁の症状も引き起こします。これらの症状は心因性や前立腺肥大でも起こりますが、タンパク尿が原因でも同じ様に起こる事が確認されました。名古屋市立大学の研究によると膀胱の上皮にあり、膀胱の収縮に働く細胞と結合するタンパク質が、頻尿の症状を引き起こす事を特定しました。
過活動膀胱の患者と健康な人、計数百人の尿を調べたところ、患者の尿からは高い確率でタンパク質が検出されたとの事です。体質的に腎臓が弱い人や、慢性腎臓病の方は尿検査でタンパク尿を指摘された事があると思います。私自身も若いころありました。また、夜中に一回以上トイレに行くという方も腎虚と言われています。
つづく